「いらっしゃ~い!!!」


―文化祭 当日―

「お帰りなさいませご主人様」

なぜ、こんな高い厚底をはいて。

なぜ、こんな短いスカートを着て。

なぜ、こんな甘ったるい声を出さないといけないの?

でも、仕事だから。

彩美は・・・ノリノリ。

「お帰りなさいませご主人様☆」

スゲー・・・メイドだ。

「あずちゃ~ん!指名!」

「はぁい」

この店は、ドリンクを一つ頼むと好きなメイドさんと3分だけ、お話ができる。

「また、梓~?!私、4回しか呼ばれてないよぉ!」

11回目の指名の私に彩美が文句を言う。

「はいはい。じゃあ」


「ご指名ありがと・・・う・・・」

「こんにちは。あずちゃん♪」

目の前には・・・・海斗くんがいた。