「え、痛かったの? こんなにぷにぷにだから痛くないかと思ってた〜笑」


「はぁ〜!? ぷにぷにですって?! そこまで太ってないし」

本当に腹立つな もう翔のやつ覚えとけよ


言い合ってる内に 真実に呼ばれた。

「ちょっと、乃愛。 大谷くんが呼んでるわよ!!」

「え?! 大谷くん?ってあの大谷くん?!」

大谷 勇 (おおたに ゆう)くん 学年1のモテ男 廊下を通るだけで女子がキャーキャー悲鳴を上げている。


その大谷くんがなぜ私の所?

「あの〜私に何のようですか?」

「あ、乃愛ちゃんだよね? 俺のこと知ってるよね?」

いや、そりゃ知ってるでしょ。
学年1のモテ男なんだから。

「知ってますけど。。。」

「そんな警戒しないでよ。 ここじゃなんだし ちょっと来て!」

「え?!ちょっと!」


私は大谷くんに手首をつかまれ少しドキっとしたことは内緒だけど
そのまま1階の人気の少ない廊下へ連れてこられた。