「竜ちゃん見て~!」

バッターン!


軽い足音と共に哀れな扉が音を立てる。


「あ?なんだよ…」

竜夜はこめかみを押さえながら振り返る。

「見て!ゆ、か、た、!」

そんな竜夜の前でくるりっと月華は回転して見せた。


そして、ずずいっと竜夜に詰め寄る。

「な…なんだよ」

「ねぇ…どう…かな?」

突然しおらしく上目使いで聞いてくる。
その頬は微かに赤い。