「とった~」

竜夜の隣で月華は飛び跳ねた。

引っかかっていたヨーヨーを手に取る。


だが次の瞬間、

「――!」

ドゴ!

何処か近くから鈍い音が響いた。

何だ!?どうした!?
ザワザワとざわめく中竜夜は腰に指していた月牙に手をかけた。

「行くぞ。」

月華に声をかけて走り出す。

「う~ん。違うと思うけどね~」

その後ろを離れずについて行きながら、月華はつぶやいた。