「何!?離してよ!」 両手を拘束され、身動きが取れない状態。 しかも、彼は怒ってるのか、拘束する手が地味に痛い。 「ごめんって。謝るから離してっ。」 まぁ、いつものことだから、こう言えば離してくれるのは分かっているけど。 すると、黒いオーラをまとう“コイツ”は、すんなりと拘束する手を離した。 「ふっ。」 と、怪しげな笑みを浮かべながら。