〜♪


「杏〜、携帯鳴ってる!!!!」


「はーい」


いつもみたいに、大学の友達と遊んでる時だった。


━ヒカル━


携帯の画面は、特にいつもと変わらない名前を表示してた。


何の疑いもなく、携帯を開いて。メールを確認した。


別に隠す必要もないから、
友達が覗いてるのも気にしてなかった。


「何このメェル〜、」


「本当バカだねヒカルは!!!」


一つ違ったのは、メールの内容だった。


ばっと見た感じでも、ものすごい長さ。


書き出しが、


―杏へ・・・・


あいつの事だから、またふざけてるだけだと。


信じて疑わなかった。


・・・もうちょっと私の性格が、真っ直ぐで、純情で、ひねくれてなければよかったね。


いつもはヒカルに言われて。


「うるせー」


って、言い返してたけどさ。
今は・・・・


もう何も言えないよ。


ヒカル、


少なくとも。


あんたのいつもの悪さが響いたんだからね?


「杏〜返さなくていいの?(笑)」


「は!?あんなバカなんて無視!無視!!」


ろくに読みもせずに、
携帯を置きっぱなしにした。


・・・・・ヒカルも、こんな感じに一人だったの?