「んぉー、うまい!」

単にあんたがアイスクリーム好きなだけだろうが。

わざわざ私まで連れてきおって。

「どう?おいしい?」

ここはまずい、と答えたいものだが、残念ながらおいしいし、たとえまずかろうと、店の前でまずいなどという失礼なやつは不良でもない限りいない。

私は性格のひねくれた変なやつではないので、そんなことはいいません。

「まぁ、おいしいんじゃない」

「よかったぁ。茉李ちゃんに気に入ってもらえて光栄光栄」