「一番褒められた時嬉しかったのは?」
「……海斗君。」
「紗菜が今悩んでるのは誰?」
「…海斗君。」
「今会いたいのは?」
「海斗君。」
だんだん頭の中のモヤモヤが晴れてくる。
小春は嬉しそうな顔をして、“じゃあ、最後の質問!” と言った。
「紗菜は誰のために可愛くなる努力したの?」
もうあたしの答えは見つかってる。
「海斗君だよ。海斗君があたしを変えてくれて、褒めてくれるのが嬉しかった。
あたし……海斗君が好き。
いつの間にか好きになってた。」
小春はうんうんと頷きながら頭を撫でてくれる。
「紗菜、そのまま海斗君に言えばいいんだよ。
ほら!こんなところでうじうじしてたら他の子に取られちゃうよ!」
「ありがとう、小春!」
本当に最高の親友だよ。
いつもハイテンションだけど、肝心な時にはいつも優しく傍にいて、背中を押してくれる。