ガラガラー。


海斗君いるかなー?

……あ!いた!
やっぱりあの定位置に座ってる(笑)


「海斗君!」

本に集中していた海斗君がビクッとして顔を上げた。


「なんだ、お前か。」

それだけ?(笑)
でもそこが海斗君らしいな。


「他に誰だと思ったの?(笑)」

「またしつこい女かと思った。」

「なにそれー?なんか面白そう♪」


あたしがそう言うと海斗君がブスッとした顔をして睨んできた。


「全然面白くない。むしろ迷惑なんだけど。
毎日話しかけてきて、興味ない話めっちゃされて、帰りは遊びに行こうって誘ってくるし、ほんとめんどくさい。」


「さすが海斗君、モテてますね~。
その子達は海斗君とお話したいんだよ。」