「なにわけ分かんないこと言ってるの(笑)
あー、またあたしに隠し事してるの~?」

「してない、してない!
分かった、ちゃんと言うよ!

今日やっと努力の成果が表れたから、その…海斗君に報告したいなーなんて思って……ははっ。」


小春の方をチラッと見ると、ニヤケ100%の顔を押さえてピョンピョン跳んでるんですけど…。

危ない人にしか見えない。


「小春、大丈夫?(笑)」

「全然大丈夫よ!むしろハッピー!
それより、なんで早くそのこと言わないのよ!」

「だって、断ったら小春に悪いじゃん。
せっかく誘ってくれたのに。」

「そんなの気にしなくていい!
あたしの誘いなんか速答で断ればいいの!」


速答で断れって(苦笑)
あたしだったらそんなの絶対辛い。


「なにボケッとしてるの!
早く行かなきゃ!
愛しのクールイケメンが待ってるよ♪」


と無理矢理教室から連れ出される。
小春は “じゃあねー!明日楽しみにしてる♪” って言い残して颯爽と帰って行った。

なんか嵐が一瞬にして去っていった気分。

あたしも早く図書室に行かなきゃ!