「ありえない!あの村田君がそんな性格だったなんて…。ほんとサイテー!」
「だよね。でもあたしもうふっ切れてるんだよね。
だから元々恋なんかしてなかったって思ってきた(笑)」
違うかな?(笑)
でも好きな人を諦めるのって結構辛いとか、未練あるってよく聞くよね?
あたしにはそれが全然無かったんだよね。
だからあたしの初恋はまだ健在です!
「それだよ!
きっと紗菜の勘違いだって!
それにしても岸田君とそんな関係になるなんて紗菜すごいことだよ!ある意味あの村田に感謝だね♪」
小春もいつの間にか村田君から村田になってるし(笑)
「そうかな?」
「そうだよ!
だって普段、必要な時しか喋らないんだからね!」
んー、全然すごくないと思うんだけどなー。
だって岸田君はクールじゃないもん。
昨日なんか普通に喋りまくってたし(笑)
「岸田君が喋らないってことは興味がないってことなんだって。昨日岸田君が言ってた。」
あたしの話を聞いた小春が、ハッとしてまたニヤニヤしだした。
今度は何!?