「でも待って。あたしの見た目を変えることが村田の仕返しに何の関係があるの?」
「だからさっきも言ったろ。あんた素材はいいって。」
あ、なんか聞いたような聞いてないような…。
「う、うん。」とあたしは曖昧な返事をした。
…………で?
そんなあたしを見た岸田君が はぁー と大きなため息をついた。
「あ"ー!
もうなんでもいいから俺の言う通りにすればいいんだよ!」
え!なんか岸田君がキレてるんですけど!
ま、まあ村田に仕返しができたらなんでもいっか!
「よ、よろしくお願いします岸田君!
いや岸田先生!」
うん、まさに岸田君は先生だ。
恋愛のスペシャリストだもんね!
「やめろ。海斗でいい。」