「どうしました?あ、なんかバスに忘れました?!」
直「いやいや、そこまで迷惑はかけないから。笑
今日、これから来ないの?」
ついつい、仕事病満載の返事をしてしまい、恥ずかしくなる。
「あ、は、はい。
夜は理沙子さんと女子会しようって約束してるんです。
これから、いろいろ買って部屋に戻ろうかなぁ~って思ってて。」
直「へー、女子会かぁ。笑
楽しそうだね。買い出し、これから一人で行くの?」
「はい、裏のマート、けっこう品揃えよくて。
直生さんも何かいるものあるなら、ついでに買ってきますけど。」
直「じゃあ、俺も一緒に行っていい?」
はい?
直「あ、もちろん女子会は邪魔しないから。笑
俺も買いたいものあるし、ついでに荷物持ち手伝うよ。」
私の返事を待たずに、こっちだよねーとゆっくり歩き出した直生さん。その背中を、慌てて追う。
隣に追いついて、そっと盗み見た横顔は。いつもどおり、私の心臓を締め付けた。
隣にいると、うまく息ができない。
なのに、できるだけ長く隣にいたい。
今この瞬間。
直生さんの、隣にいられるのは
世界中で私だけ。