どの場所のスタッフも期待を遥かに超える反応で。

私は本番前にして、早くも鼻が高かった。






実際、理沙子さんは同性の私でも見惚れるような白い肌と。
吸い込まれるような大きな黒い瞳で。


時々、わざとじゃないかと思うほど可愛らしく笑って。
そうかと思えば、無防備な瞬間で色気を感じさせて。


一瞬も、目が離せなかった。






理沙子さんが声をあげて笑うたび、アウェイ代表選手だったスタッフが次々と魔法にかけられていくのを見て。



私は心の中で、ガッツポーズ炸裂。

直生さん、やったよー。涙








ほとんど調整がいらなかった理沙子さんの素材のおかげで、予定していたスケジュールが少し早めに終わる頃には。



「私、この後スタッフミーティングがあるんですけど。
もし待てそうなら、その後一緒に飲みません?」


『絶対飲むー♡』






同い年の私たちの距離は、格段に、近づいていた。