山本優乃花、高校1年生。
お母さんは5年前に亡くなり、お父さんは海外に単身赴任をしていて会う機会も少ない。
「優乃花おはよう!顔色大丈夫か?今日は優乃花の好きなフレンチトーストだぞ!」
「お兄ちゃんありがとう」
私のお兄ちゃん、山本葵 19歳。
両親が家にいないため、家事はお兄ちゃんがやってくれている。
妹の私に対してすごく過保護だけど、優しくてかっこよくて自慢のお兄ちゃん。
「じゃあお兄ちゃん、行ってくるね」
「気をつけてな!寄り道しないで早く帰ってこいよ!」
毎日の様にこの台詞を言って見送られる。