「りーん、部屋帰って寝たら? DVDはまた今度にしてさ」

すべすべな肌を頬で軽く触ると、ピクッと凛が反応を示して起きた。


「…や、観る」

「だって眠いでしょう?」

「眠くない」


眠っそうな顔してなに言ってんのさ。


「…」

「熱っ」

ドライヤーの温風を凛の顔にかけると、ようやく開眼。


「観るなら起きて」

「そもそも寝てねぇし」

「はいはいはい」


どうして逆にそこまでしてホラーが観たいのかが分かんないなあ。



パソコンの画面は薄暗くて、電気と反射すると余計に観づらかった。


「ねえ、部屋の電気消していい?」

「目悪くなるじゃん」

「だって画面暗くて何がなんだか分かんないんだもん」


パチンと電気を消すと
もう一度ベットに座り直す。


人工的な光は目がチカチカしたけど、数分経ったららそれにもすぐに慣れた。