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凛の部屋の電気は、夜遅くまで灯が消えることのない日々が増えるようになっていった。
私だって凛の受験を応援したい気持ちは周りと同じなので、凛のお母さんへ心配かけないよう、当分遊びを控えることをそれとなく伝えた。
『ありがとう。
また春になったら相手してあげてね』
凛のお母さんはとっても綺麗だけど、その分あんまり母親らしさを感じさせない人だと思う。
「おつかれさまでしたー」
「はーい、おつかれ」
歩いて5分のコンビニエンスストア。
実はここでアルバイトをしていたりする。
凛と遊ばなくなった分をシフトに回したおかげで、来月はかなりお金が入ってきそうだ。
「あれ。凛なにしてんの??」
見覚えのある姿が見えると思ったら。
「……逃避行」
「はい??」
歩いて5分のコンビニ前のベンチで?
学ランにダッフルコートの凛は、頬も鼻も赤くて、見てるこっちが寒くなるくらい。