「てかさ、今年ねーの?」

────カチャカチャ。

「なにが」

────カチャカチャ。

「…いーや、なんでもないやっぱ」

「えーなにそれ、言ってよ」

「忘れてんならいい」

「忘れてって…」


あ。

その瞬間チュドーンという爆発音と共に操作していたプレイヤーが吹っ飛んだ。


そうだった、凛の誕生日プレゼント。



先週15歳の誕生日を迎えた凛をお祝いするため家で軽くパーティーを開いた。

だけど私はその時ちょうどプロレスのDVDを買ったばかりでお金がなく、来週あげる!なんて先延ばしにしてもらってたんだった。