凛の味覚は熟知しているから、気分以外だったら何が好きか大体分かるつもりだ。
「塩でもいいよ私」
「どうせ味噌も味見するでしょ」
「する」
慣れた手つきでラーメンを作る凛は、一人でご飯を食べることなんて今更なんとも思っていなさそう。
家は母が遅くても17時から18時までには帰ってくるから夕飯は絶対一緒に食べられるのだ。
凛もしょっちゅう誘うしよく来るけど、流石に毎日は申し訳ないって遠慮してるところもある。
「ご馳走様でした」
美味しくラーメンを頂いたところで、片付けも早々に終わらせて凛の部屋へ。
自分の部屋にテレビがあるだけでもかなり羨ましいのにその上専用のコタツまであるなんて…。
「なにからやる?」
「んーーSIMやろ」
お決まりの定位置はベッドの上だったけれど
コタツが出されたならそこはまた別だ。