「いたっ」 「って」 どす、と背中にカーペットの 感触を感じたのも一瞬のこと 凛の後ろの天井の電気があまりにも眩しくて、目がチカチカした。 「……」 「……」 いつもの空気がシン、と色を変える。 カチコチと時計の秒針音が 部屋の中で最大音になっていた。 あれ なんかこれ気まずいやつだ。 すぐに違和感を感じて それを顔にだす私とは違って 凛は険しい顔つきで 身動ぎ一つしない。