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年月はあっという間に経ち

私は家から一番近くの高校に無事合格。


卒業式は、泣くはずじゃなかったのに涙が止まらなかった。

凛は在校生側からそんな私を呆れたように見ていたけど

この寂しさは、こっち側に立ってみないと分からないだろう。




その日の夜、斎家も交えて家でお寿司を食べた。

晩酌を交わす親たちを放っておいて
凛と私は部屋で卒業アルバムを見返したよね。


「うわ、体育祭のときの私、顔変!」

「どれ? なんだ、別にいつもと大して変わんないじゃん」

「殴るよ」

「!いてっ、もう殴ってんだろ!」

「凛がデリカシーないこと言うからじゃん!」


バシバシッ!と凛を容赦なく叩き続けると

そのままじゃれあうように身体がもつれて絡み合った。