泣いたり、泣きやんだりをくりかえす結優奈に、
「泣き虫なところ、かわってないね」
なんて言いながら、結優奈をみてほほ笑んでいる。
「夏におだんごにするのも、かわってないんだね……」
なつかしそうに、なにかを思いだすように、そうはなす翔陽のお母さん。
そして、つづけてこう言った。
「みゆちゃん、すごくきれいになったね……」
そのことばに、結優奈は涙をぬぐいながら首をぶんぶんと横にふる。
そのあとに、
「翔陽ちゃんママは、やっぱり翔陽ちゃんママだね……」
うれしそうな結優奈。
だけど、泣いているからかして、よくわからなくなっている。
「もうっ……泣かないの〜っ、」
そう言う翔陽のお母さんまで、もらい泣きしそうになっている。