『みゆ、俺のそばからはなれんなよ』
翔陽ちゃんに、ぎゅーってだきしめられているこの時間が大好き。
『はなれないよぉ。翔陽ちゃんはみゆをはなさないでね』
“約束”
───中学2年生。
まだまだ幼かったみゆたちは、“ゆびきりをしたらずっといっしょにいられる”って、本気で信じていたんだ。
……翔陽ちゃん。
みゆのことはなさないって言ったじゃん。
なのに、どうしていま、
みゆのそばに翔陽ちゃんはいないの?
───夏空の下で、
翔陽ちゃんとかわした約束が、
花火のように
儚く
消えていく───……。
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