「どーせ、今日のその化粧とか行動って、また作戦なんだろ」


「え!?バレてたの!?」


「バレバレ。お前らしくなかったし。

でもそれも、さっきのあれで台無しだな」


「だから、もう忘れてってば!」



陽斗くんの嫌味の笑い声も今は何も不愉快に感じない。


この胸のドキドキは、きっと気のせい。