「どう?悪い話ではないと思うけど」
「嫌ですよ!そんなの!大体!なんでそんなゲームしたいんですか!?しかも付き合う必要があるんですか!!」
「暇つぶしになるし、彼女できたって言ったら告白減ると思って」
嫌味だ、嫌味でしかない。
「そんなことのために私を巻き込まないでください!」
「じゃあ、今すぐ350万……いや、辞退料も含めて500万返して?」
「なっ!」
そ、そんな鬼畜な!
無理だって分かって言ってるんだ!!
しかも、まだゲーム始まってないのに辞退料って何なんだぁああ!!
悪魔だぁああ!!
そんなこと言われたら従うしかないじゃん……。
「…分かりました!やりますよ!!」
投げやりだった。でも仕方ない。
できることをやるのが私だもんね!
「懸命な判断だね。えーと、じゃあ、名前は?」
「1年1組の佐々木朱里です。あなたは?」
「へぇ?俺の名前知らないんだ?まぁ、いいや。俺は1年の九条陽斗」
「え!?あなたが九条陽斗!?」