「は、陽斗君?」 掴まれたままの腕に昨日のことを思い出した私は、掴まれたところを中心に体中が熱くなる。 それに耐え切れなくなった、陽斗くんを呼んだ。 すると私の方を少し向いて寝ぼけながら 「…………め…?」 と掠れた声で何か言った。 「え?何?何て言っ………―――」 「何て言った?」と聞こうとしたら、陽斗くんが私の腕を引っ張った。