夕食を食べ終わり、私は片付けをしたりお風呂に入ったりした。



そして、お風呂から出て陽斗くんの部屋に向かう。



お風呂があいたことを知らせるためだ。



陽斗くんは寝る前にお風呂に入りたいらしく、いつも私の後に入るんだよね。



―――コンコン……。



「陽斗くん?お風呂あいたよ!」



…………



あれ?返事がない?
いつもなら何かしら返ってくるのに。



まさか、また熱で倒れてるんじゃ…。



そう思って「開けるよ?」と声をかけてドアを開けると、陽斗くんはベッドで寝ていた。



特に熱で苦しそうな表情ではないため安心したが、念の為陽斗くんのおでこに手を当ててみた。



「……よかった。熱くない」



熱がないとわかった私は手をそっと離そうとした。