シンクには空っぽのお皿。



なんだかんだ文句を言いながらも残さず食べてんじゃん。



ふふっ、と笑みがこぼれた。



何かいいな、こういうの。



学校で先輩にいじめられても、ここだけは先輩に何もやられない場所。



こうやって帰る場所がある。
まぁ、あと1か月ちょっとだけど。



でも、今はここに甘えよう。




ここがある限り私は大丈夫。




そんな気がした。