心臓がうるさい。壊れそう。



ドンッ!



「っ…いってぇ」



私は恥ずかしさのあまり突き飛ばしてしまった。



「も、もう!おわり!
服きてちゃんと寝るんだよ!!」


「は?着せろ…って、おい!」



陽斗くんを無視して部屋を出る。



はぁぁあああ………。



ズルズルと床に座りこむ。
そして、胸にそっと手を当てた。



「…まだ、ドキドキしてる………」



その夜は陽斗くんの部屋に行くことができず、自分の部屋で寝た。



ドキドキしすぎて眠れないということはなく、疲れに負けてぐっすりと眠った。