それから私は片付けや自分のことをして、再び陽斗くんの部屋を訪れた。
そして、タオルや氷袋を交換しうちわで仰ぐ。
ふと、光くんと陽斗くんの言っていた言葉を思い出す。
『絶対に陽斗のこと好きになっちゃダメだよ。傷つくのは朱里だからね?』
『……親も、アイツも、みんな兄貴ばっか…。なんで、なんで、いつも…』
この言葉の意味って何なんだろう。
何回も何回も考えるが結局わからない。
分かるのは、やっぱ私の知らない何かがあったということだけ。
考えるうちに疲れてきた。
「ふわぁ……眠っ」
時計を見るといつも寝る時間を過ぎていた。
それを見たせいか余計と眠くなり、いつの間にか寝てしまった。