彩さんの出産の為に新を預かる事になって、自分より小さい子と暮らすのが初めてな俺は、何もかもが新鮮だった。

小児科で子どもとは触れ合っているものの、暮らすとなるとまた違う経験が出来る。

病院で見る子どもと家で見る子どもは、当然だけど全然違う。

病院に来てるって事は何かしら不調がある訳で、家ではヤンチャな子もどこか大人しかったりする。

新は基本家でも走り回ったりとかはしないけど、お喋り沢山してくれたり、おもちゃで遊んだりと四六時中動いてる。

そんな相手をするお母さんやお父さんはほんと大変だな。

基本、お母さんの方が子どもと接する時間が長いから、お母さんの時間が殆どないって事をこの数日で改めて感じた。

新は幼稚園に通っているからその時間が空くけど、だからってのんびり出来る訳じゃない。

やり終えていない家事をしたり、買い物へ行ったり…お母さんは自分のペースだけど、休めない。

帰ってきてからは、ご飯、お風呂、就寝と怒涛の時間が流れるんだ。

こんな事一緒に過ごしてみないと分からなかった。

それでも新と過ごす時間は俺に刺激を与えてくれたし、色々考えるきっかけにもなった。










みぃとの将来。

みぃの負担を全てなくす事は難しいだろうけど、最小限に抑える事が出来るのか。

新と過ごしてみて、色々見えてくる部分があった。