数日経ってもなかなか改善しないみぃの症状。

発熱も喉の炎症がなかなか引かず、高熱が続いている。

それに加えての嘔吐で、みぃは衰弱してしまっていた。



『美晴、水枕替えるね』

なかなか回復しない、みぃの体調にしびれを切らした彼方と日向は、容態が落ち着くまで、日替わりでみぃの側に居ることに決めたようだった。

今日は日向が1日側に居てくれる様だ。

みぃの看病を慣れた手つきでサラッとする二人には本当に感心する。

『………ひな、にぃ……』

『ん?どうした?』

『………………あり、がと』

『気にしなくてらいいからな。俺が側に居たいだけだから』

そんな二人のやり取りを廊下から盗み聞きしてしまった俺は入るタイミングを伺っている。

そろそろ大丈夫かな………

コンコンコン………

『はぁい』

日向の声が病室に響いた。

『日向、お早う。みぃ、どうかな?』

『司さん、お早うございます』

『つ、くん………おはよ。へーきだよ』

『んー、今の状態を見て、そのへーきは信用出来ないな。今、一番辛いところはどこかな?』

俺の言葉に苦笑するみぃ。

『………すこし』

『ん?どこかな?』

『頭が、痛くて………』

『頭痛はいつから?』

『病院に来た時から………』

申し訳なさそうに呟くみぃ。

もしかしたら頭痛からくる嘔吐だったのかも‼

『分かった。熱のせいもあるだろうけど、鎮痛剤出すね』

これで、嘔吐が治まればいいんだけど………

なかなか症状が改善しないので、原因となるものを一つずつ潰して行くしかなかった。