ホットケーキが完成して、みんなで食べ始める。

『葵、美味しい?』

『うん、美味しいっ‼  かなにぃーありがとー』

この笑顔のためなら、俺頑張れそうだ。

『みぃが元気になったら、また一緒にやろうな』

『うんっっ‼ みぃちゃんとまたやりたい‼』

葵の元気な言葉を聞いて、元気をもらった。

『湊、葵。ありがとな』

俺の言葉を聞いて、そっくりな顔で首をかしげた二人。
 

『ふはっ‼お前らそっくり』

日向は笑いをこらえられなかったみたいだ。

湊と葵の存在が凹んでた俺たちを和ませてくれたのには変わりない。

ありがたい存在だった。

それから暫く湊と俺と日向は雑談していて、葵はおもちゃで遊んでいた。


静かになったな~と思って、葵が遊んでいた方を見ると、いつの間にか眠ってしまっていた葵。


『ふふ。葵寝ちゃってるよ。疲れたかな?』

『あ、ほんとだ。いつも俺相手にしないし、嬉しかったんだと思う』

『喜んでもらえて良かった。またみぃが退院したら一緒に遊ぼうって伝えておいて』

『かな兄、日向ほんと突然来たのにサンキュ。葵、喜んでた』

そう言いながら、湊は葵を抱き上げた。

『またいつでもおいで』

『ありがと。みぃ、早く良くなるといいな。二人とも無理するなよ』

湊から、暖かい言葉をもらった。