「マシロちゃん、おはよう」
名前を呼ばれ振り返ると、そこには
"多分"親友の藤野 夏がいた。
「おはよう」
「ふふ、マシロちゃん今日も可愛いね」
「あー、はいはい。どうも」
「つーめーたーい」
…………。
この会話が日課である。
なぜか、毎朝私は夏に口説かれている。
そもそも女の子の可愛いは信じない主義だし、夏の方が100倍可愛いので皮肉にしか聞こえない。
真っ白い肌に、大きな目、小さな口。
まるでドール人形だ。
そんなドール人形に最初こう言われた時は、あっちの人なのかと思ったが、ずっと片思いしてる人がいるというので違うのだと確信した。
ドール人形に片思いされてるやつ
羨ましいなおい。