1時間後

夕日は、もうほとんど沈みかけていた

桐と亜紀は防波堤に並んで座って
ただ海を眺めた


桐「今日はなんか疲れたな〜」

背伸びをしながら呟いた


特に朝がな


そう思っても口には出せない

……………
沈黙が続く


桐「亜紀」


桐自ら亜紀の手を取る


おいおい何する気だ俺!!まさか……やめろ……やめろよ俺!?あとが面倒になるから!!


桐から手を取る
それがどういう意味か何故か亜紀には充分すぎるくらい伝わった

亜紀「桐…く…ん…」

亜紀はゆっくり目をつぶり桐を待つ

桐「亜…紀……」


やめろやめろやめろー!!


桐もゆっくり目をつぶり亜紀の方へと唇を向けた