教室に入るとそこには28人の男女
(さっき聞いた)
別に緊張することもなく、真ん中まで歩いていった
「木村柚華。よろしく」
そう言った私の顔は凄く無愛想なんだろう
その証拠にクラスの人達は唖然としていた
別に仲良しの友達なんていらないし
私には亮がいてくれただけでいい
その証拠だけあればいい
そう思って首からかけている亮とおそろいのリングを少し触った
「ぶっ………!何この子。すっげー面白いんだけど!」
………何この人
何故か私の自己紹介(と言えるようなものじゃない)
を聞いて立ち上がって爆笑し始めた
「それ自己紹介じゃねぇじゃん!言葉2つだぜ!?
まじでおもしれー!
あ、俺、一ノ瀬俊也!よろしくー!」
「……先生、席何処?」
「え、シカト?ま、いいや。あんた絶対俺と仲良しになるから!
なー直!?」
「え?俺に振んな。」
「あ゛ー…一ノ瀬、椎名。変な事言うのはやめてやれ。
木村の席はあの窓際の席だ」
「俺何も言ってねぇし」
変な人達
初めはそう思ってた
ただ、もしかしたら
もうこのときから惹かれてたのかもしれない
直、と呼ばれたこの人に