「あ、この権利、放棄することもできないんです。すみません…。」

天使さんは申し訳なさそうに頭を下げた
放棄もできないなんて、押しつけもいいとこだ



「貴女が行きたい世界をご指名ください

世界には、例えば漫画“ドラ○ンボール”
の世界みたいな本や小説
漫画の世界もあるのです

みなさんが1つの世界しか知らないだけで
本の世界は本当にありますので」



「ゆっくり考えてくださって結構ですよ
何しろ、これからの人生のことですから」


そう言って天使さんは気を遣って
少し私から離れたところに行った


いきなりそんな事を言われても
考えつくはずがない



思い出すのは





さっきの光景