やばい


直感でそう思う


刃物なんて出してくるとは思ってなかった

抵抗もできないまま、カッターは私の腕へと少しずつ近づいてくる
そして私の腕にあてがわれた


「苦しめよ」


そう言って引かれるカッター



そこからは、赤い自分の血が流れ始めた



“ドンッ”


『柚華・・・?おい、柚華!』


『い・・き・・・て・・て・・・・よ・・かっ・・・た・・・』




怖い

怖い

怖 い




「いやあぁぁぁぁ!」




痛みよりも先に感じたのは



底のない恐怖