やっぱり、駄目だ


どんなに居心地がよくても私はこの場にいれない



離れなきゃ





「あ、柚華!次移動だってよー行くべ?」


「………2人で行けば」


「……へ?」



「私は1人で行きたいの。勝手に寄ってこないで
ってか別に弁当だって1人で食べるし

馴れ馴れしくしないで」



そう言って後ろも振り返らずに教室を出た

2人の表情を見るのが怖かったから
振り向けなかった……なんて違うから

ただ、清々しただけ


そう、ただそれだけ








柚華が出て行った教室では

俊也と直樹が喋っていた



「はいまた逆戻り」


「折角結構良い感じできてたのにー!
何が柚華をあんなにさせるんだろ…」


「さぁーな
ってか俊、なんであんなに気にかけるわけー?」


「わかんねー!なんかとりあえず気になる…だけ?
そういう直こそ、結構柚華気に入ってんじゃねーの?」



「さぁな?」


直樹は不敵な笑みをうかべて、次の教室へと歩いていった