「スミレ殿、このバカは本当にハンターか?」
「ええ、一応、そのはずだけど…
星羅が初対面でキレた理由、ちょっと分かったような気がするわ。」
「星羅がこのバカハンターに関わってるのか?」
和也の素っ頓狂な質問のおかげか、空気がいつの間にか入れ替わっていた。
もう刺々しくは無い。
「さあ…
こんな所で詳しく話すつもりは無いわ。」
「ちょっと、待ってくれよ!
俺、バカ呼ばわりか!?
それに、また俺だけ話が見えねー!!」
パンッ!!!!
小気味良い音が響いた。
半ば発狂しかけた和也の頭をスミレが叩いたのだ。
「あんた、少し黙りなさい。」
「とりあえず場所を移そう。」
そう言った男性を先頭に、スミレと和也は黙って移動を始めた。