〝万理華へ

この手紙を万理華が読んでいるってことは、俺はきっとこの世界にはいないんだな。

万理華に伝えたいことがあります

３つ。

まず一つ目は、症状がひどくなってるってこと…黙っててごめん。
万理華には心配かけたくなくて。

ほんとに、ごめん。

今更謝ってもどうにもならないけど、
でも俺は
成功するかもわからない手術をする前日まで
万理華と笑っていられてよかった。

だから、後悔はしてないよ。

二つ目。

万理華。
幸せになってな！
余命宣告を、告げられた今、俺は万理華を守ることもできないけど
だからこそ万理華には俺の分まで生きて、幸せになってほしい！

生きろよ？
泣くなよ？
どうせ今頃、手紙読んで泣いてるのかも知れないけど。笑

三つ目。

万理華のことが好きだった。
初めは恋愛感情なんてないって思ってた。
けど、どんどん万理華と喋っていくうちに万理華のことばかり考えるようになってて…

ごめんな。
こんな死んでしまったやつからのラブレターなんて。


どうしようもないくらい落ち込んでる俺に声をかけてくれたのは万理華だった。

ほんとに、感謝してるよ。

ありがとう、

それと大好きだ。

幸せになってくれよー？

あーあ。
ほんとは自分の口から言うつもりだったんだけどな。

まあこんなキザな内容言えないか。笑

てことで、じゃ！

木下勇人〟

当たり前でしょぉっ…

勇人の分も生きて、幸せになるんだから。

勇人も幸せになってね。

元気をくれたのは、勇人のほうだよ。

いつも、優しくてあたしを支えてくれて…

ずっと守られていたよ。

本当にありがとう。

感謝してるのはこっちなんだから！笑

勇人…

勇人…


ほんとに…


元気…でね。


バイバイ…