えっ…
武人…

嫌われちゃったの?
本当のこと言わなかったから?

でも、勇人とは昨日あったばっかりなんだよ?
本当に関係なんてなにもないんだよ?

武人…?
どうして信じてくれないの??



武人に もういい と言われたあたしはショックでその場に立ち尽くしてしまった。


「万理華、、
だいじょうぶ?」

「だい…じょうぶだよ?」
「迷惑かけちゃったね、ごめんね…」

あたしは久しぶりに誰かと楽しく会話ができて、男子であろうといっしょに散歩したり、すこし調子に乗りすぎてしまった…、
のかもしれない…

「いまのだれ?」

「あ…
同じ学校の、幼なじみ…なんだけど、
今は彼氏…」
「…の武人…」

「彼氏?」

「う…ん」
「どうしよう、武人を怒らせちゃった」

「武人っていうひとサッカー部?」

「う、うん…」

「俺、そいつ知ってる。
サッカーすげぇうまいよな」

そうなの…?
あたし、武人のことなんも知らなくて。
こんなことも知らなかったなんて。

武人に合わせる顔がないや。

「武人ってやつさ、まえ練習試合で
一緒だった時 たまたま聞いちゃっただけなんだけど、同じ学校のやつに楽しそうに
自分の彼女の話してたよ。」
「付き合ったばっかりなんだ、って」

武人が…?
そんなこと…いったの?

彼女の資格ないよね。
武人のこと何も知らないのに。

「そいつ、彼女のこと嬉しそうに話してて、すげぇ印象残ったんだよな。」

「嫌いになったかな?」

「嫌いになんてならないよ」
「万理華のこと、大事にしてる。」

「あとで、メールか電話して誤解といときな」

そう言うと、勇人はポンッとあたしの頭を叩いて先に帰っていった。



勇人…
なぐさめてくれたんだね。

あの話聞いて、ちょっと嬉しかった

あたしは本当にみんなに迷惑をかけてばっかりだ。

しかも武人にまで。

ちゃんと、病院で何があったのか武人と雪にはしっかり伝える。