「武人っ!!」

下駄箱でポケットに手を突っ込みながら、
待っている武人の姿があった。


「武人〜!
いつから好きだったのー?
ほんと知らなかったよ。笑」

武人が少し困った表情をして、

「あー、うん。
まあ告られたからなんとなくってかんじ」

「雪、ずっと好きだったんだから。
大事にしてあげてね?」

「万理華って好きなやついるの?」

えっ…
なんだよきゅーに、笑

「いないよ〜
恋とかあたしありえないよね
まずモテないし、、アハハ」

武人がこっちを見てきた。
少し悲しそうな顔かな?

付き合えて嬉しいんじゃないの?武人。
いまいち武人の気持ちがわからんあたし。

「興味…ないんだ。」

え、、

「あ、うん。」

武人がなにか言いたげな顔をしてるけど、
雪が教室で待ってるんだった。
恋人のふたりを邪魔しちゃいけないなとおもってあたしは急いで言った。

「じゃあ、雪呼んでくるね!
ごゆっくり!!」




雪うれしいだろうな。
あたしに好きな人ができたら、その人に対してドキドキって思えたりするのかな?


「雪っ!」

「もう話は終わったの?」

「うん!だから、あとは2人でごゆっくり〜」

「え、あ、うん。
じゃ、っじゃあ!ばいばい…」

「うん!また明日!」

武人がいつもより元気がなかったことが気になった。

けど、やっと叶った恋なんだから。
精一杯雪を応援しないと。