あたしは急いで帰る。


武人の家はあたしのすぐ隣。

すぐにでも武人に会いたくて、しゃべりたくて。



全速力で走った。



そして、武人に会いに行こう、と。


家へ帰ったら両親と武人と武人の親がリビングにいて、夕食をとっていた。

あたしん家では1ヶ月に1回、武人のとこと一緒に夕食をとる。


そんなことはわかっていたけど、まさかそれが今日だなんて。
めっちゃ気まずい。

けど、そんなことには負けずあたしは
武人に言わないといけないことがあるんだ。



「万理華、おかえり
武人くんのご両親ももう、来てるわよ。
はやくカバン置いてリビングに来なさいー?」

「あ、うん。」