雪は、高校に入ってからの友達で
あたしの幼なじみの武人のことが好きならしい。
2年間の片思い。
高1・高2と同じクラスだったためあたしは
雪にアドバイスをしたり武人にアピールを
したり、少しでも雪と武人が上手く行くように手伝った。
そして今、武人に告白をしにいった。
「まーりかーぁぁっ!!」
ギュッと抱きついてきた雪は、名前の通り肌も白くて手足は細くて、モデル体型だ。
誰もが羨ましがる体型で、髪はショートカットで走りも速いし運動神経抜群。
もうなんてったって、完璧な子。
そんなあたしは、ロングでサラサラな髪の毛だけが取り柄で雪ほど可愛くなんてない。
そんなわけで、自分に自信はもてなくて
高校生になった今も恋には興味もないし
彼氏なんてものもいない。
だから、あたしは雪を支えるだけで充分。
なんて思っている。
「うん、どうしたの?」
「武人くんがいいよって…」泣
「すごいじゃん!今まで頑張ってきてたからだよ? 」
自分の事のように嬉しい。
でも、少し幼なじみの武人が遠くなってしまった気がしてさみしい…
なんて思ってもない!!
はず。
「届いてたのかな〜?」
「うん!おめでとうー!」
「今日、一緒に帰れることになったよ!」
「良かったね!照れちゃだめだよ?
もっと好きになってもらわなくちゃ」
武人に彼女…