あたしの両親は小学校のころに離婚した。

そこから、母子家庭で育てられたわたしは
誰かに守ってもらいたい
っていう想いが強くなった。



高校に入って間もないある日

わたしはグラウンドの横の道を歩いていたら、 急に

「危ないっっ!」

っていう声が聞こえて気がついたら、サッカーボールが空高くわたしの方向へ飛んできてて、もう当たるっ!ていう時に急に大きな背中が見えた。

それが武人くんとの出会い。

「だいじょうぶ?」

初めてしゃべりかけてくれた時はドキッとしたけど、もっとしゃべりたいって気持ちの方がおおきかったから

「全然大丈夫です!
ありがとうございました」

なんて、笑顔で言って走って逃げてしまった。