「、、そう、だったんですね」


「お前の母さんと俺の母さんが友だちでさ、初めてコンクールなんか見に行った。


俺初めて音楽で感動したんだ。」


懐かしさとともに


心が冷たくなっていく


、、もう私は

あの頃の私じゃないの


「深山さん、、


がっかりさせてすみません」


「、、そんなことねぇ。


お前は変わってないよ



あの頃と同じお前だよ」



、、私のことを何も知らないのに


そう言って


優しく私の頭を撫でてくれる


私は


深山さんの胸に少し寄りかかった