始めは慣れなかった優人くんだけど、
雪弥の家へ向かいながら喋っていたら
だんだんと慣れてきた。

結構優しい人だったし…



あっ!優しい人、って意味で優人…なのかな?


「着いたよ」

あ、もう?
駅から少ししか歩いてないのにね。

「えっ、えぇー!」

目の前には、高い高いビル…
じゃなくてマンションがあった。

普通の高いだけのマンションじゃなくて、
なんでいうか…

キラキラしてる?感じ。

「ものすごく…きれい。」

「だろ。
夜になると夜景がめっちゃきれーなんだよ。」

「へぇーっ」

「で、雪弥ん家は最上階だから
さらに綺麗に見えるぜ」

そうなんだー…

いいなー。
あたしの家は一軒家だけど、
雪弥の家みたいに高くはないから
夜景とか…

わからない。


エレベーターで上にどんどん上っていく。

家がものすごくちっさくなっていく。