私が言ったことは全てみんなも薄々感じていたようで夏歩は杏奈、ごめんと何度も呟きながら泣き出した



あの夏美も言葉は発しないものの涙を流していた




理希は流石というかなんというか、こんな時でも冷静に何かを考えている





お兄さんは何かを考え、何かをひたすらに我慢しているようだった




そんな状態だから松田先生はどうしていいのか分からずあたふたしていた




理希「ならさ、みんなで確かめに行こうぜ


あいつが本当に記憶喪失なのかどうか」




は？




優愛「何言ってるの？心臓病で倒れたあの子にそんなことが聞けると思っているの？」




理希「さぁ？だとしても聞きに行かなきゃ始まらねぇだろ


もし、優愛のいう通り記憶喪失じゃないなら俺たちは杏奈に謝る義務がある



だが、逆に記憶喪失だったとしても、その時はそのときで考えればいいだろ」