「なぁ、聖羅。」

「なんです?」

首を横に回した。

「オレら、結婚するじゃん?」

「・・・・えぇ」

本音を言うと結婚なんてまだしたくないし、好きでもないやつと結婚したくない。

晴貴には悪いけど。

「だからさ・・・一応オレ等付き合ってるんだろ?」

そうなの?

「・・・・聖羅は、オレのこと好き?」

何を言ってんの?

「・・・・・」

『晴貴様。御自宅に着きました』

運転席から声がする。

「・・・・オレは、ちゃんと好きだから」

そんな言葉を残して晴貴は、車を出た。